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ウイスキーの現場から

ウイスキーラバーのみなさん、こんばんは。Whisky Lab 編集部のshikaです。
今回は、アメリカで最も売れているシングルモルトアイリッシュウイスキーが日本に初上陸!との情報を入手し、試飲体験に行ってきました。

薄暗い会場の中、テーブルの上には蝋燭が灯されており室内にはうっすらとスモークが充満していて目を細めないと中の様子が分からない雰囲気。ようやく目が慣れてくると、まず目に飛び込んでくるのは骸骨、そして大きな棺。まるで西洋の墓場の様相、と思っていると今回日本初上陸のシングルモルトアイリッシュウイスキーが登場。

その名も「ザ・セクストン シングルモルト」。

聞くと「セクストン」とは、アイルランドでカトリックの墓地を守る「墓守」のこととか。なるほど、それでこの独特な世界観だったんですね。

「ザ・セクストン シングルモルト」は比較的新しいブランドでありながらアメリカで数あるアイリッシュウイスキーの中でなんと売り上げNo.1なんです。アイルランド産麦芽を100%使用しており、ポットスチルで3回蒸溜、オロロソシェリー樽で4年熟成しています。深みのある色合いと複雑な風味が特徴のオロロソシェリー樽を使用することで、4年間という短い熟成期間にも関わらず濃密な風味を生み出しています。ダークチョコレートや蜂蜜のような香りとイチジクやレーズンを感じる味わいが楽しめます。

このザ・セクストンはシングルモルトということですが、気になる蒸溜所を聞いてみると、ブッシュミルズ蒸溜所とのことでした。

ボトルはシルクハットを被った骸骨の墓守(セクストン)を中央部に配置したミステリアスなデザインが特徴です。

現在、アイリッシュウイスキー市場は世界的にも年々伸長しており、それは日本においても同様の動きを見せています。

今回、販売するのはアサヒビール株式会社。スタンディングバーやモダンバーなど若年層が集うバーを中心に提案していくそうです。飲み方はハイボールはもちろん、オン・ザ・ロックやカクテルなど様々な価値を提供していくのだとか。

今回の試飲会でも、「ザ・セクストン シングルモルト」を使ったカクテルが提供されていました。

真ん中のロックグラスは、Bar RENRi(東京都人形町)の宮之上哲太氏が考案した、オールドファッションドのツイスト版「シックストン」。ペドロヒメネスシェリー、アールグレイティー、オレンジピールの特製ビターズ、八角などを組み合わせた逸品。

右端のロングタンブラーは、BAR Adenium(埼玉県大宮市)の峰岸翔弥氏が考案した、ハイボールのツイスト。ラズベリーの自家製コーディアルやほうじ茶などを加え、ウイスキーの香りを増幅させたアレンジハイボールとなっていました。

このアイリッシュウイスキー市場の盛り上がりは、5大ウイスキーの一つでもあり長い歴史にも裏付けられた確かな文化として、今後も日本で続いていくのではないかと感じています。アイリッシュウイスキーの長い歴史だけでなく新たな価値を提供してくれる「ザ・セクストン シングルモルト」。今後ますます楽しみです!

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